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姿勢の状態によって起る障害

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トレーナーの冨田です。身体の痛みが起こっている部位は根本の原因と要因は別かもしれません。痛みがある箇所が全てではないことを覚えてもらえればと思います。

不自然な姿勢を長い間とり続けてしまうと起こる障害

不良姿勢とは、自分の身体の筋(スジ)・筋膜のインバランスだったり、関節のアライメントの変位(配列異常)などが原因でおこりえます。
不良姿勢によって起り得る障害
1.感覚器官など知覚構造への機械的負荷と、筋張力による頭痛などの疼痛(とうつう)
(機械的負荷:繰り返しおこなう運動や同じ姿勢を保持していることによって日常的にかかる負荷のことです。)
疼痛:見た目で分かる怪我や気づかないような怪我をした際に感じる「違和感」「嫌な感覚」のことです。)
2.筋、関節または筋膜の動きが制限された部位の可動性低下と対側の可動性障害
(身体の各部位の動き、可動域が悪くなったりすること)
3.拮抗筋の間に生じる筋の長さや筋力のインバランスによる筋パフォーマンスの障害
4.筋持久力の不足による筋パフォーマンスの障害乱れ
5.安定化筋の機能低下による姿勢制御の不足
6.心肺持久力の低下
7.神経筋による制御不良および長期間にわたる不良姿勢の習慣による姿勢に関する運動感覚の変化
(自分の頭のイメージと実際の身体の動きのズレ)
8.健康的な脊椎の制御と力学に関する知識の欠如

土台を安定させる

筋・筋膜のインバランスを改善して、理想的な姿勢と運動パターンを獲得するためには、硬くなってしまったり、短縮してしまったりした筋をストレッチを行ったり隣接筋の安定化を図っていくことがオススメです。猫背などで胸周り周辺の筋が短縮していたりすると胸周りの筋肉をストレッチさせることが1つと拮抗筋である胸椎の脊柱起立筋を鍛えることで背面の機能を強化する事がオススメです。
・姿勢を支える土台を安定させた上で(Stability=スタビリティ)・動きを要する分節の柔軟性(Mobility=モビリティ)

姿勢のアライメント矯正のための補足方法(手段)

姿勢のアライメントを矯正するときに、補足的な手段として利用される3つの方法をご紹介します。
1:「言語的な補足」姿勢を直す為に言葉のやり取りや身体の力の入れ方抜き方などを感覚で伝えてもらう
2:「視覚的補足」正しいアライメントになるように、なっている自分の身体の状態を鏡などに映して確認する。身体の微調整を行い、感覚的にも、そして言葉でのやり取りを行い頭の中での理解もしてもらう
3:「触知的補足」頭部および体幹の位置を正しいアライメントにするために、必要な筋群の収縮する必要がある部位に触れたり関節の位置を他動的に調整してもらい正しい位置を維持できるようにする。

 

無意識でも正しい姿勢をとれるようになることが目標

アライメントの矯正を頑張ろうと、心がけていても常に長時間の筋肉の緊張を維持、関節などのあらゆる部位に意識を集中し続けるのにも限度というものがあるので、疲れた場合は休みながらで構わないので職場への通勤の途中や朝起きてから歯磨きを行っている最中など一日の中で気づいた際にできる限り意識して行う事が大事だと思います。もし続けることができれば最終的には意識して行っていたことが無意識で行えると理想だと思います。

硬くなってしまった、短縮した筋の改善

筋群が活動できる範囲、可動域が狭くなってしまっているというような状況の場合は、その方向への動きが優位になっています。常に同じ筋に力が入っている状態を続けてしまうと、ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントの結合が解除できなくなる状況があります。その場合の順序が↓です。
1:骨格筋への過負荷や過剰疲労が続くと運動神経末端から神経伝達物質のアセチルコリンが分泌されます。
2:終板(運動神経が筋肉に到達する部位の筋繊維側の特殊な構造体)に、強くて持続的な脱分極(筋繊維の収縮をもたらす細胞膜電位の減少)が起きます。
3:筋小胞体からカルシウムイオンが放出され、筋繊維の持続的収縮がおこります。
4:3の収縮により筋内部の血管が圧縮され、酸素分圧が低下、ATP、アデノシン二リン酸、クレアチンリン酸は欠乏することになります。
5:4の欠乏のせいで筋はエネルギー危機に陥り、過敏性物質が筋細胞外に放出され、自律神経を刺激して痛みを引き起こします
上記の順序を踏まえていき、筋からの痛覚線維のインパルスが交感神経の反射活動を高めて局所的な虚血をもたらします。
僧帽筋の短縮が持続し、血液が行き渡らなくなる状態になる肩こりの症状などがこれにあたります。

硬くなったしまった、あるいは短縮してしまった筋の治療法

硬くなった、短縮した筋に対しては、血流を改善し、筋の柔軟性を回復する事が重要です。その為には温熱療法、マッサージ、ストレッチングなどが有効です。筋の伸展性の増加は、筋の伸びやすさの変化、筋節の増加、筋のリラクゼーションによって生じます。物理的に短縮した筋を引き延ばすことで柔軟性の増大、筋硬結の性状を正常化することで伸縮性を回復する事も治療目的で効果的です

 最後に

身体のインバランスなどが原因で痛みを引き起こしていたり。普段なにげなくとっている姿勢などが代償動作となり身体に負担をかけてしまっていることも気づかない間に起こっていると思います。身体が硬いなと感じたり、時々身体の決まった個所が痛くなる場合、整体などで1度見てもらい自分の身体の状態を把握しておくことがいいとおもいます。

冨田宗馬
\この記事の執筆者/愛知県豊橋市のパーソナルトレーニングジム
CHARISFIT(カリスフィット)

パーソナルトレーナー 冨田 宗馬

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