筋トレでつけた筋肉は使えない？
こんにちは、カリスフィットトレーナーの山下 綾介です。
使える筋肉、使えない筋肉って耳にしたことありますか？
筋トレすると可動域が狭くなったり、重くてパフォーマンスが落ちてしまうといったことを世間では言われることがあります。
それについて、個人の考えについて書きたいと思います。
速い筋肉、遅い筋肉
筋肉に速い、遅いって聞いたことがありますか？
筋肉には速筋（そっきん）という瞬発的な運動が得意なものと、
遅筋（ちきん）という持久的な力発揮が得意な筋肉があります。
速筋、遅筋は筋肉により、どっちか決まってるというよりは、
その割合が違います。
（例）○○筋は速筋７０％、遅筋３０％でできている
トレーニングの仕方によっては、
もともと瞬発力があった速筋の筋肉の割合が変わり、遅筋に寄っていってしまうことはあります。
競技がどんなものかによりますが、瞬発力のいる競技では
これでは確かに競技力が低下してしまいますよね。
筋トレは非効率的な動き方
トレーニングは筋肉をわざと疲れさせるように動き、そのストレスに応対するようにして筋肉がつく仕組みになってます。
でもスポーツ中ってわざと疲れるようにボールを投げたり、走ったりしますか？
しませんよね！
むしろ、綺麗なフォームで試合終盤までバテずにパフォーマンスを維持することが大切です。
そういった運動の仕方の違いがあるので、
筋トレをするとスポーツが下手になると言われてしまいます。
プロスポーツ選手は筋トレをしているという事実
ではスポーツをする人にとって筋トレはしないほうがいいのか？
というと、そんなことはありません。
ラグビー選手や野球選手を見てみてください。
すごい体格の良い人たちですよね。
筋トレだってしっかりやってます。
筋肉はその断面積で力の大きさが変わります。
腕の太い人の方が、重いものが持ち上げられる。これは分かりますよね。
筋肉は身体を動かす、力を発揮するためのエンジンです。
軽自動車より、スポーツカーが速く走れるということです。
でもいくらスポーツカーが速くても、それを乗りこなす技術がなければ
意味がありません。
ようは、筋肉を付けても、大きくなった身体を自分の思うように動かす技術が伴っていないといけないということです。
体重が増えたりすれば、身体の感覚は変わってきます。
それを体重が増える前と同じように考えてしまうと
上手く動かない、下手になったと感じてしまうのではないでしょうか。
筋肉をスポーツに活かすトレーニング
確かに筋トレだけでは非効率的な動きを覚えてしまうかもしれません。
なので、その付けた筋肉をスポーツに活かすためのトレーニングが必要です。
全身の協調性や瞬発力を養える、クイックリフトやプライオメトリクスというものがあります。
クイックリフトは全身の反動を使って、より重いものを持ち上げれるようにトレーニングをしていくものです。
プライオメトリクスは筋肉の伸張反射という性質を利用した、瞬発系のトレーニングです！
それぞれ検索すると詳しく種目が出てくると思います。
こういったトレーニングは、丁寧に筋肉に効かせるものではなく、
爆発的に動作をする種目です。
もしくは、トレーニングした後に、素振りをするなど
実際にそのスポーツ動作をするのも良いでしょう。
筋トレ＋α（瞬発的な動作・運動の動作）をすることが大切です。
特異性を考慮したメニュー
タイトルだけでは分かりずらいと思いますが、
実際にその競技の姿勢に近い形でトレーニングできる種目を選ぶようにすると良いでしょう。
（例）ボールを上から投げる動作のための上腕三頭筋のトレーニングなら
プレスダウンではなくて、フレンチプレスにする、など
その競技の近い関節の角度でトレーニングするからこそ、
スポーツの中で活かされていくと思います。
なので、数ある種目から目的に合わせてメニューを考えることが大切です。
〜本日のまとめ〜
・筋トレだけではスポーツが下手になる可能性はある
・競技力を上げるなら筋トレ＋瞬発系トレーニング
・競技の特性に合わせた種目選択が必要
最後に
人によってこのスポーツに筋トレが必要か必要じゃないかという意見は違うと思いますが、少なくとも僕は必要であり、それに合わせた技術の習得ができれば、間違いなくパフォーマンスが上がると思います。
スポーツのために筋トレを避けてた！
という方がもしこの記事を見ていただいていたら、
これを機にトレーニングを始めてみてはいかがですか？
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