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ダイエット系サプリメント…どれを選んだらいいの?

おはようございます。

カリスフィットパーソナルトレーナーの仲井です。

さて、少しずつ気温も暖かくなってきて、気になるのは「体型」ではないでしょうか。
もうそろそろダイエットに本腰を入れていかないといけないと思っている方も多いのではないでしょうか?

そんな方々が気になった事があるはずの「ダイエット系サプリメント」について今回は少し解説してみたいと思います。

ダイエット系サプリメントとは

私がもし「ダイエット系サプリメントは効きますか?」と言う質問されたら、「効くものもあるし、効かないものもある」と回答すると思います。「効かないの?」と思われるかもしれませんが、ここには別の意味もあります。
サプリメントには「栄養」としての顔と「機能」としての顔があります。例えば、プロテインなどは栄養ど真ん中ですから、そもそも効くと言う表現自体がそぐわないのです。一方でクレアチンなどは、栄養の顔は全く持ち合わせてないのですが、エルゴジェニックエイド(スポーツにおけるパフォーマンス向上が期待される手段・食品)として「効く」筆頭のサプリメント(成分)と言えるでしょう。他にもBCAAなどは、栄養としての顔を持ちつつ、同時に特定の機能を発揮します。本籍が栄養の住民票が機能、といった感じになるのかもしれません。
では「減量やダイエットの素材は効きますか?」と聞かれたら、とりあえず話「効かない」と答えてしまうかもしれません。サプリメントの販促や、推奨している立場の私がこのようなことを言うと、少々刺激的かもしれませんが、これには条件がつきます。例えば、コンテスト出場を目指し、すでに体脂肪率が一桁台になっていて、すっかり停滞してしまっている状態の人が飲むだけで効く減量系サプリメント(成分)はなかなかないでしょうと言う意味です。
そもそもサプリメントの裏付けは、そこに使っている素材や成分がどれだけしっかりと証明されているか、という点になります。各企業で実施されている試験もその一つですが、より信憑性の高い裏付けは、やはり論文と言うことになります。さらにより信憑性の高い論文となると、今度はその中身の問題で、対象が人か動物か、それとも試験管レベルなのか、被験者は何人なのか、試験の内容としてダブルブラインドで行っているのかなど、様々な条件が関係します。
そういった観点から見た場合、原料に使われている多くの素材は、その被験者がやや肥満であることが多いものです。論文に使うデータとして、極端な例は外さなくてはならず、痩せすぎと太りすぎは排除します。また、論文化するには相当な時間と労力とお金がかかりますから、仮に痩せる可能性を持った素材の試験をするのであれば、やや肥満の人を被験者に選ぶのは当然ともいえます。
つまり、体脂肪一桁の痩せすぎの人を対象にした減量向け素材はなかなかなく、逆に、肥満気味の人が使う分にはしっかりとした効果をもたらすものが多いといえます。という事は、減量期に入る手前のいわゆるOFF期に上手に活用し、あまり脂肪をのせないようにすると言う使い方が、ある意味効果的なのかもしれません。
そういった前提に立って、いくつかの減量系の素材に触れてみたいと思います。今回は、コレウス、カルニチン、CL Aについてです。

コレウス

コレウスとは?

コレウスは、正式にはコレウス・フォルスコリと言うシソ科の植物で、インドやネパールの方では根の部分をピクルスにして食べます。
コレウスの根にはフォルスコリンと言う成分が含まれており、この成分が脂肪を燃焼する上で非常にユニークな機能を持ちます。

脂肪がエネルギーに変わるまでの一連の流れ

人が体脂肪をエネルギーとして退社させる際には、①体脂肪の脂肪酸の分解、②分解された脂肪酸をミトコンドリア内膜まで運び込む、③脂肪酸をクエン酸回路で燃焼する、と言う3つのハードルがあります。コリウスは①の脂肪を脂肪酸へ変換する部分に働きます。

脂肪分解のメカニズム

脂肪は、体内では主に白色脂肪細胞に蓄えられます。この脂肪を脂肪酸に変換するためには、トレーニングなどの刺激によって、交感神経からアドレナリンやノルアドレナリンと呼ばれるカテコールアミンを分泌されせる必要があります。
カテコールアミンとは、いわゆる興奮型の作用を促すホルモンや神経伝達物質の総称で、白色脂肪細胞にあるβ 3受容体に刺激を与えます。そうすると、アデニル酸シクラーゼと言う酵素が活性化されます。このアデニル酸シクラーゼがATPをベースにサイクリックAMPを合成し、さらにはサイクリックAMPが脂肪を脂肪酸に分解するリパーゼを活性化します。つまり、トレーニングなどの刺激によって興奮型のホルモンが分泌され、それを起点に次々と酵素が活性化していき、最終的に脂肪分解する酵素にたどり着くのです。

日本人は脂肪が分解しない?

しかし驚くべきことに、日本人は脂肪を分解する出発点と言うべきβ 3受容体に何らかの問題があり、せっかく運動してカテコールアミンを分泌させてもβ3受容体が応答しにくい人は、実に39%にも上るとの報告あります。つまり、同じだけ有酸素運動しても、速やかに脂肪が分解される人とそうでない人が存在する、と言うことです。

コリウスの機能

それに対して、コレウスに含まれるフォルコリンは、β3受容体を介さずにアデニル酸シクラーゼと結合し、アデニル酸シクラーゼを活性化させることが知られています。これがコレウスの機能であり、このため運動による刺激が少なくなっても、脂肪を脂肪酸に変換させる可能性があるのです。
オフに太りやすい人や、トレーニングをしてもなかなか脂肪が減っていかない人は、単に努力が足りないのではなく、β3受容体に問題がある可能性があります。当然のことながら努力することが前提となりますが、コレウスがうれしい機能を発揮してくれそうです。

カルニチン

コリウスが脂肪の分解に役に立つのであれば、次に、分解された脂肪酸を運搬する必要が出てきます。上述の②に相当する役割を担う素材が必要と言うわけです。

カルニチンとは

Lーカルニチンは、アミノ酸の1種で、生体内ではリジンとメチオニンから合成されるアミノ酸です。人間では生体内に通常20000mgほど蓄えられているとされており、1日におよそ70mgが消費されていると言われています。それを補うために、私たちの体内ではLーカルニチン約20mgを生合成し、別途50mgを食事から摂取すると言われます。
ちなみに、Lーカルニチンは赤身肉に多く含まれ、中でも羊肉に多く含有しています。「ジンギスカンは食べても太らない」という都市伝説は、ジンギスカンに使用する肉が羊である事に基づいているのでしょう。ただし、羊肉にカルニチンが豊富なの日ですかカロリーオーバーした分は当然太ります。

カルニチンの役割

Lーカルニチンと言うアミノ酸は、タンパク質を構成するアミノ酸ではありませんが、生体内では非常に面白い働きを持つことで知られています。それは、脂肪酸をミトコンドリア内に運ぶ担体と言う役割です。
通常、体脂肪は運動などの刺激によって脂肪細胞の脂肪が脂肪酸に変換され、その脂肪酸が細胞内に存在するミトコンドリアへ運ばれて燃焼され、エネルギーに変わります。しかしながら、このミトコンドリアは細胞内に存在するものの、独立した核を持つ生命体であるため、ミトコンドリアの中に何でも入ることができるわけではありません。すなわち脂肪酸は、そのままではミトコンドリアの膜を通過することができないのです。
その際に、Lーカルニチンが脂肪酸(正確には脂肪酸が変換したアシルCoA)と結合して、ミトコンドリア内に脂肪酸を通過させる働きをしているのです。機械に例えて言うならば、ガソリン(脂肪酸)エンジン部分(ミトコンドリア)まで運ぶ輸送体(Lーカルニチン)と言うことになります。

その他のカルニチンの生理作用

Lーカルニチンについては、日本では2002年12月から食品への使用が認可されましたが、それまでは医薬品として使用されており、様々な生理作用が報告されています。その1番が、上述の理由などから①ウェイトコントロールダイエットでした。その他にも、②運動能力の向上③運動中の疲労回復④慢性疲労症候群の改善⑤心臓血管系の維持といった生理作用の方向があります。

CLA

CLAとは

CLAは決して目新しい素材と言うわけではありませんが、サプリメントショップなどでも根強い人気がある印象です。共役リノール酸のことで、不飽和脂肪酸であるリノール酸の二重結合部分が連続(共役)するなど、構造が少し変化したもので、リノール酸とは異なる特別な機能を発揮してくれるんです。
CLAは人間の体内では作ることができず、反芻動物の胃袋の中で作られています。反芻動物とは牛やヤギ、羊などのことで、胃袋がたくさんのあるのが特徴です。一度食べたものを、胃袋の中で何度も行き来させていくうちに、微生物がCLAを作っていくのです。したがって、反芻動物の乳や肉にCLAが含まれています。

CLAの機能

CLAの機能については、色々と研究されていますが、大きくは脂肪の分解と燃焼と言うことになりますから、確かに減量をする人には魅力的な効果といえます。これらの効果に関しては、どちらも脂肪に関与する酵素を活性化させる、あるいは逆に抑制させることで、分解しやすくしたり、燃えやすくしたり、蓄積を抑えたり、といった効果につながっているようです。ただし、CLAを摂取したら即減量が進むかといえば、そう簡単ではないでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?

今回は、スポーツショップ等でもよく見かける様なダイエットサプリメント3種について解説させていただきました!!
少し難しい単語や言葉も出てきましたが何となくで読んでいただいても何となく理解できるかと思います。

ダイエットは運動と食事が基本となりますが、サプリメントの成分を正しく理解し摂取する事でダイエットを加速させてくれるでしょう!!

また、皆さんにダイエットに役立つ情報を発信していきますので、また覗いていって下さい!!

それでは、本日も健康的な1日をお送り下さい!!

仲井正英
\この記事の執筆者/愛知県豊橋市のパーソナルトレーニングジム
CHARISFIT(カリスフィット)

パーソナルトレーナー 仲井正英

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