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抗重力筋とは??良い姿勢を保つための4つの条件

 

トレーナーの冨田です。

普段日常生活で行っている動作で立ったり、座ったり重力に抗する姿勢を抗重力姿勢といい、それを維持する為に働く筋を抗重力筋と言います。

抗重力筋の筋活動としては、脊柱起立筋・腹筋・腸腰菌・大腿筋膜張筋・大腿二頭筋・腓腹筋、ヒラメ筋・前脛骨筋などの筋肉たちが持続的に活動をしてくれます。

 

 

 

 

主要姿勢筋

 

安静立位姿勢だと体幹内臓の重さが前方にかかろうとするために足関節より前方に重心がかたむきます

 

そして、重心が全方へ傾いている力を制動し、かつ後方から踵方向へ引っ張られるように力を出してくれているのが主要姿勢筋です

主要姿勢筋のおかげで前方に傾かずに立位の姿勢が維持できてるんです。

 

 

姿勢によって働く筋肉が異なる

 

普通に両足に重心をかけつつ立っている姿勢(立位姿勢)では脊柱起立筋群が優位ですが、楽な立位姿勢は腹筋群の活動が増加します

片足に重心をかけて休めの姿勢だと、体重のかかっていない側の足では、体幹筋と下肢筋はほとんど活動はしていないので、リラックスしている形になります

 

そして、支持側の足では腓腹筋と前脛骨筋の活動がふえやすいです。

 

立ち方ひとつでも使われている筋肉は変化があるので、自分にとって楽だと感じる姿勢をとりつづけると、常に同じ筋を使う事になるので身体の筋バランスが乱れてくることになりやすいです

 

 

安定した姿勢を保つために

 

快適で長続きする立位姿勢を保持するための必要なことは、以下の3つです。

 

「安定性」姿勢保持のための筋活動とバランスの安定した状態です

 

「非対称性」左右対称の同一姿勢よりも片側の足を出した休めの姿勢の方が両足の幅が広がり安定しやすかったりします

 

「交代制(姿勢変化)」良い姿勢であれ悪い姿勢長時間同じ姿勢を維持すると筋群の緊張によって血行不良が生じてしまうのです。

少しでもいいので姿勢を変えることで血液循環は促進され筋疲労が減ることで立っている姿勢が長続きすることが出来ます

 

 

姿勢の安定性

 

バランスのとれた平衡状態を維持しようとする性質が安定性(スタビリティ)といって、重力の影響下で人間が立位姿勢や座位姿勢を保持するときには安定性に影響を及ぼす要因が以下の4つです。

 

「質量」物体の質量が大きいほど安定性は高まります

ですが、重ければ重いほどいいかと言えばそういうわけではありません

 

「摩擦」床と接触している面(足の裏)の摩擦抵抗が大きいほど安定性は高まります

氷の上に裸足で立つと安定性が悪くなることは想像できるかと思います。

 

「重心の高さ」重心の高さが低いほど安定性は高まりやすく立っている姿勢より座っている姿勢臥位(仰向け)の方が重心の位置は低くなるため安定性はよくなります

 

「支持基底の広さ」支持基底とは、両足で立位を保持しているときの両足底およびその部分を合計した面積で、支持基底が広いほど安定性は良くなり両足を密着させた状態に比べて少し離した姿勢の方が安定性が良くなります

 

 

 

良い姿勢を維持する為の条件

 

良い姿勢を維持する為にはいろいろな要素がもとめられます。

 

①「力学的に安定」

 

両足で立っている姿勢の時に足の裏でしっかりと身体の軸が安定して立てていることとそのなかでも出来る限り重心が足部の真ん中に位置している方が安定性が高いです

そして、身体はバランスをとるために筋・靭帯などの活動が必要ですが、この活動が少ないほうが力学的に安定した良い姿勢といえます。

 

②「生理学的に安定」

 

長時間同一姿勢を保持しているとその姿勢を保持する為に筋肉に多少力が入っている静止性収縮を強いられ筋肉の疲労がおこります

その疲労をため込み過ぎない為には適度に姿勢を変えてみたり、消費エネルギーを最小に抑えることも良い姿勢の保持につながります。

 

医学的には循環器呼吸器消火器などに負担がかからない事も良い姿勢の条件になります

 

普段から誰しもが何かしらの姿勢で仕事を行ったりしますが、作業姿勢も良い姿勢で行うことで作業効率が良く快適に作業がしやすいです

普段から日常的に使用している、机や椅子の高さ、流し台なんかの環境がとても大事になります。

 

③「心理的に安定」

 

心理的な状態も安定している方が良い姿勢を維持しやすく不安や劣等感などの心理状態だと背中が丸くなるような姿勢になりやすいです

 

④「美的に美しい」

 

美しい図形のパターンでは身長が頭部顔の大きさ(長さ)の8倍手のひら指の長さの9倍足底の長さの7倍であることが理想らしいです

見る側の個人差もあるとは思いますがね。

 

 

上記の4つが正常に機能し合うと身体が正常なアライメントを維持する事が可能となります

 

しかし、どこかしらに問題が生じると不良姿勢や特定方向へ痛みのない範囲での動作を繰り返すことにより不良姿勢や運動機能障害などが進行してしまうかもしれません。

 

最後に

 

良い姿勢になることは人それぞれ姿勢に癖があると思うのでその癖を理解して上手く動きをだしてあげたり、全体の筋バランスを整えていくことで少しずつ改善していけると思います。

不良姿勢の原因は人それぞれあるので詳しい方に見てもらうことをお勧めします。

 

 

 

冨田宗馬
\この記事の執筆者/愛知県豊橋市のパーソナルトレーニングジム
CHARISFIT(カリスフィット)

パーソナルトレーナー 冨田 宗馬

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