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業務委託でパーソナルトレーナーになるには。そのメリットとデメリット

コラム

こんにちは、カリスフィットトレーナーの山下 綾介です。
今回の内容は「業務委託」つまり「フリーのパーソナルトレーナーについてです。」

ここ数年でのフィットネスブームによって、サラリーマンだった方がパーソナルトレーナーを目指すといったことが増えてきました。
トレーナーは資格がなくてもできる職業です。
誰でも挙手すれば出来てしまいますが、その分責任がのしかかります。知識が無ければケガをさせてしまうことだってあります。
ただ人々を健康にする良い職業ではありますので、正しい知識を持ったうえで増えて行ってほしいと思います。

 

業務委託(フリー)のパーソナルトレーナーとは

フリーのパーソナルトレーナーという職業は、個人事業主になります。
自分でジムを構えないので、その準備にかかる手間や費用の負担がなく、初期の段階ではリスクが少ない選択です。

しかし、指導する知識を持っていてもその器材や場が無ければできません。なのでスポーツジムと契約を取り交わし場所の提供をしてもらいます。主にそこへ通う会員様からの指名があった場合、セッションを行なうことになります。

 

パーソナルトレーナーとして活動する準備

□知識を得る

これは当たり前のことですが、知識が必要です。
パーソナルトレーナーが勉強すべき知識は、トレーニング理論はもちろん、機能解剖・医学・救急救命などがあります。
トレーニングが教えられるだけでは、ただそれだけの人です。
既往歴(ケガや病気の歴)にも対応できないければいけません。すべての人が完全な健康であることが前提ではありません。
また個人事業である以上はクライアントとのトラブルも自分で解決しなければいけませんので、
法的なことも知っておいた方が良いでしょう。

□資格を取得する

パーソナルトレーナーは有資格でなくても活動することはできます。
しかしこれから指導をするということは指導の実績がありません。なのである程度知識を有していることを証明するために、
資格を持っているにこしたことはありません。

ジム側の人としても、この人に大切な会員様を任せて大丈夫なのか?という目線で見られると思いますので、
仕事してやっていくのであれば資格の取得を目指しましょう。
資格取得のための勉強をしていればジャンルも広く学べるでしょう。

~有名な資格~

□「NSCA-CPT」、「NSCA-CSCS」
NSCAは世界共通の資格です。取得のために救急救命の資格が必要だったり、一定以上の学歴が必要だったりします。

□「健康運動実践指導者」、「健康運動指導士」
健康運動実践指導者は勉強をしていれば比較的取得しやすいですが、その上位にあたる健康運動指導士は
しっかりと知識が無ければ取得は難しいでしょう。

その他にも、口座を受講することで認定証がもらえるようなものもありますので、そういったところから始めてもいいかもしれませんね。
資格によっては実務経験を含むような取得条件がある場合がありますので、ご自身で調べてみてください。

 

パーソナルトレーナーの給与

パーソナルトレーナーの収入の目安は無く、個人差が大きいところです。
なぜなら完全歩合制となるからです。
本当にトレーナーとして活動する場合と、副業として本業以外の時間をあてるのかでまず変わってきます。

とは言え、おおよその例をあげてみます。

収入=セッション単価(円)×取り分(%)

になります。
このセッション単価も取り分も契約の内容次第になります。
経験や実績がない以上は好条件はあまり望めない可能性がありますが、
仮にそのジムの60分のセッション料金が6,000円で取り分が折半(50%)であれば、自分の1セッションの収入は2,500円です。
つまり時給2,500円の仕事となります。
こう思えば、収入を得られる可能性は秘めている仕事です。

 

もし1日に3セッション(3時間)を週5回を毎週行なえれば、

2500(円)×3(セッション)×5(回)×4(週間)
15万円の収入を得ることが出来ます。

これだけ聞けば、かなりの好条件ですがそうはいかないのがこの仕事です。
やはり個人事業であるがゆえの最大のリスクは不安定であることです。

顧客数が多くなれば、管理上の負担が多くなりますし、
すでにいる方が毎週必ずリピートするとも限りません。

そういった意味ではいきなり完全な独立は危険になります。
勉強の期間、経験を積む期間として副業として行なってみると良いと思います。
パーソナルトレーニングの需要も価格も活動するエリアで全然違ってきますので。

もし本業としてフリーのトレーナーでの活動を行なうのであれば、複数のフィットネスジムとの契約になると思いますが、
このときにポイントなのは、クライアントを増やしたいがために遠方にも手を出してしまうと、移動に時間をとられてしまい、かえってセッション数をこなせない可能性がでてきます。

また長距離移動になるほど、道路状況が混雑するリスクもあります。
社会人として遅刻はNGですので、気をつけましょう。

 

パーソナルトレーナーの集客活動

パーソナルトレーナーとして活動を始めても、顧客がつかなければ仕事はゼロです。
スポーツジムでもPRはしてくれると思いますが、スポーツジムでパーソナルトレーニングを受けるかたは、ほんの一部の人です。
最近ではパーソナルトレーニングジムも数多く出てますので、最初からパーソナルトレーニングを受けるつもりの方はそっちへ行ってしまうでしょう。

その中で自身の顧客を増やすのであれば、自分でも集客活動が必要です。

 

□SNS集客

今や大多数の方が利用しているSNSは話したこともなければ、見たことすらない人ともつながることが出来ます。
そういったコミュニティを広げられる場での集客をしている人も多いです。
自己紹介欄でアピールしたり、興味がありそうな人とコンタクトをとってみるのも良いでしょう。

 

□営業活動

これはお宅訪問して回る。ということではなく、ジムエリアでトレーニングしている人に声をかける。
まずはお客様へ自分を売りだしていかなければ行けません。
なので声をかけてみましょう。もちろんいきなり「パーソナルトレーニングどうですか?」とはいきません。
トレーニングで困ってないか、身体の悩みがないか聞いてコミュニケーションを取るようにしてみましょう。
親身に話を聞いてあげれば、たちまちそのお客様は本当に悩んだ時には自分のことを気にかけてくれている人に力を借りようとします。

 

□内部営業

これはジムのスタッフさんに自分をアピールしておくことです。自分が営業時間内、フルでそのジムにいられるわけではありませんよね。
そんなときに変わりに営業してくれるのが、ジムのスタッフさん。
ジムのアルバイトの方たちは、学校で勉強してます!というよりは、運動が好きな学生だったり主婦の方だったりします。
なので、お客様の要望に対して専門的な知識が必要となれば、パーソナルトレーニングをすすめることになります。

さて、ダイエットをしたいお客様がスタッフA君の前に現れました。
「あなた」はまだA君とは何度か顔を合わせたけれど、挨拶をした程度です。

今、自分の知らないところでは、A君との会話の流れでお客様がパーソナルトレーニングをやってみようか悩んでいます。
このジムには自分と社員の人のパーソナルトレーナーが2人。

A君は社員さんの得意分野や人柄を知っていますが、まだ挨拶程度しか関わったことがない「あなた」。
A君はどちらのトレーナーをお客様に勧めますか?

 

普通にいけば「社員」の方をすすめますよね。
僕がA君ならそうします。

だって「あなた」のことをアピールする材料がないから!

「○○さんがいいですよ!」
「どんな人なの?」
「・・・・。」

えっ?なんで紹介したの?ってなりませんか?

指導するのはトレーナーですが、紹介する人にもある程度、責任が生まれます。
そのお客様のことを思えば、やはり良く分からない人を進めることはできません。

だから、「自分」のことを「お客様」だけではなく「スタッフ」の人たちにもアピールしておくべきです。
特に最初は固定のお客様がついているわけではないので、時間があると思います。

スタッフの人と会話するのもいいし、実際にトレーニングに詳しくない子がいたら教えてあげてもいいかもしれません。

その中で「あなた」という人柄や知識をアピールしていきましょう。

パーソナルトレーナーとはジムにとってみれば「商品」です。
あなたが知らない、使ったことがない商品を他人に売ることが出来ないのと同じです。
自社の商品をスタッフが説明できなければ売れるわけがありませんよ。

□成果を出す

これは最大の広告となり得る可能性があります。と、個人的には思っています。
もし、太ってた友達が久々に会って腹筋が割れてたら「なんで!?!?」ってなりませんか。
そのときに「○○さんのパーソナルトレーニングを受けて痩せたよ!」って言われれば、それだけで強力な宣伝です。

いろんなジムが広告を打ち出していますが、
「入会金 10,000円 ⇒ 0円」と
「3ヶ月で マイナス10kg」 どっちがインパクトありますか?またどっちに通おうと思いますか?

人や料金、もろもろの条件はあると思いますが、
痩せたければ入会金を払ってでも、痩せる可能性が高いならそちらに行くと思います。

それくらい「成果」が出たことでの、宣伝効果は大きいです。
また自分の「実績」として残しておくこともできます。
これは大きな強みになります。
「ダイエット指導が得意なトレーナー」から「3ヶ月で10kg痩せさせれるトレーナー」へステップアップしましょう!

 

フリーで活動することのメリット・デメリット

メリット

□高収入が得られる可能性がある
先ほどの給与面でのところでもお話ししましたが、ふつうのサラリーマンを超える収入をえることができます。
ジムによりますが、割合としては50~80%くらいは頂けると思います。

もし6,000円を80%もらえれば1時間あたり4,800円の収入です。
月に100件(100時間の労働)で48万円の収入となります。
高額な地域では1時間あたり10,000円くらいの単価になりますし、安いとこなら4~5,000円くらいになるでしょう。

 

□時間が自由に使える
セッションの合間などは自由時間です。
会社などに縛られることがありませんので、家に帰ってもいいし、買い物に行ったって誰にもないも言われません。
ただ自分の都合を優先しすぎると、セッション数が減ることにつながりますので、気をつけましょう。

 

デメリット

■仕事量が不安定
これも先ほど少し書きましたが、仕事としては常に不安定とも言えます。
個人事業になれば、最低の保証額もありませんし、自分の意思ひとつで収入の増減ができるわけではなく、
他人の都合や体調などで、自分の給与が左右されてしまいます。
集客においても、やったら必ずだれか来るというものでもありませんので、そこが怖さを秘めているところですね。

また、フィットネスジムと「契約」はしていますが、「雇用」はされていませんので、
先方から契約打ち切られてしまうこともあります。
そうなったときにはどうするのか、先手を打っておかないと路頭に迷うことになります。

今日のご時世では「コロナウイルス」によってスポーツジムの休業となってますが、
もりろんフリーのトレーナーはその分の収入は「0円」です。
それぞれフリーの方は手を打っているとは思いますが、そういった「実例」が今ちょうど目の前で起きています。

 

■フリーでも縛られることもある

1時間のセッション料金が高いほど、1セッションあたりの収入が増えるのはもちろんで、
単価が高ければ、同じ仕事量でより稼ぐことが出来ます。
しかしフィットネスジムと契約する場合、ほかの方とのバランスもあるため指定された金額で契約しなければいけなくなる可能性があります。

もし実績を出したり、人気トレーナーとなって「自分の名前だけでお客さんを呼べる」ようなら好条件となりうるかもしれませんが、
そうなれば集客面だけみれば自分でお店を出した方がいいかもしれませんね。

 

最後に

知識に自信が持てなくて踏み出せない

そんな方もいますよね。
トレーナーが自信を持つには「それだけ勉強すること」と「経験を積む」「実績を出す」ことだと思ってます。
でもこれからなろうとしている人は、経験、実績はなかなか難しいと思います。
どうしても、それでハクを付けたければ友人や家族を相手にモニターとして無償でやってみるのもいいと思います。

その中で「勉強すること」はだれでもできます。
もしどこから手を付けていいかわからない、何を学べばいいかわからないという方は調べてみればトレーナーの養成講座もありますので
そういったところで学べば、専門学校や大学ほど時間をかけてではないかもしれませんが、より現場で生きるすきる受けられると思いますよ!

 

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