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【完全網羅!】股関節に関する骨と関節のうごきについてのまとめ

トレーナーの冨田です。今回は股関節・その周辺の筋肉について書いていこうと思います。

股関節

股関節とは難しい言い方だと寛骨臼大腿関節といい、骨格の構造、強靭な靭帯、そしてその周りを取り囲む大きな筋肉のサポートによって安定している関節です自由な可動域を特徴としていて様々な方向への方向転換が可能です。おもに荷重だったり歩行などで機能しておりサイドステップ・ジャンプ・ランニング・クロスステップなどの動きを可能にしてくれています。

股関節は大腿骨頭(太ももの骨)が寛骨臼(太ももの骨が隣接しているところ)にはまっている臼状関節です。大腿骨は人体で最も長い骨であり、仙骨(背骨のすぐ下)は五つの椎骨が融合してできた脊柱の延長になります。寛骨は腸骨・恥骨・坐骨の3つの部分に分けられていますがこれらは産まれた時から成長期までは軟骨結合しているべつべつの骨で大人になるにつれて融合して1つの寛骨となります。
ちなみに寛骨は寛骨臼から以下の3つの部分に分けることが出来ます↓
上部2/5≒腸骨
後方下部2/5≒坐骨
前方下部1/5≒恥骨

関節

左右の寛骨が前下方の恥骨結合部で半関節を形成しています後方では左右の寛骨が仙骨と接しそれぞれ仙腸関節を構成しています。強靭な靭帯でこれらはしっかりと結ばれており、そのためこれらの関節を動きの少ないものにしています。この部分の骨は、身体を支える大切な役割をしているため、とにかく大きくて重く分厚い筋肉でおおわれています。歩行時や背臥位での股関節屈曲をした場合、少しだけ振動する程度の動きが生じます。しかし、1つの関節運動といえども骨盤と股関節全体の動きに影響を及ぼしやすいのです。

たとえば、歩行のときに股関節の屈曲と伸展は骨盤の回旋運動を伴っているので、屈曲時には前方へ回旋をし伸展時には後方へ回旋します。ジョギングやランニングは動きが速く・そして大きな範囲でこの動作が行われやすいのです。股関節と骨盤の動きの例としては、サッカーやアメリカンフットボールのキックの動作があげられますランニングでの足の幅スライドが広くなり骨盤の回旋運動が行われ遠くに勢いよくボールを蹴ることが出来ます

股関節はいろいろな方向に動くので多軸関節であり、肩関節を除いて人体の中で最も可能性のある関節の1つです。肩関節とは異なり、股関節は骨格の構造により強く安定性が保たれているので、亜脱臼や脱臼はこの関節では比較的に起こりにくいのです。よく肩関節なんかだと「脱臼した」「亜脱臼をしたことがある」なんて、ときどき聞きますよね。股関節は球関節の仲間の臼状関節の分類されており、大腿骨頭が寛骨の寛骨臼のソケットに入り込んでいます。その周りを非常に強靭で密な関節包が包み込みとくに前方の安全性を強化してくれています
ちなみに前方にある腸骨大腿靭帯は股関節が過伸展をすることを防いでくれています。大腿骨頭靭帯は寛骨臼の奥から大腿骨頭まで伸びており、若干の内転制限をします
恥骨大腿靭帯は股関節の股関節の前方内側下方に位置し、股関節の過剰な進展と外転を防いでくれています。
後方には三角状の坐骨大腿靭帯が坐骨から大腿骨頚の下を通り転子窩(大腿骨頭と大転子の境目局面部)につき内転を制限します。
個人差はありますが、股関節の可動域は一般的に屈曲が0~130°伸展が0~30°外転が0~45°内転が0~30°内旋が0~45°外旋が0~50°のあたりです。
骨盤は身体の3つの基本面上で動き、合計で6種類の動きをします。骨盤の回旋運動は、右の臀部(おしり)、左の臀部、そして腰椎のうちどれかひとつ、または、それ以上の部位が動くと生じます。骨盤の回旋運動は3つの部位が常に同時に動く必要はなく、ただ1つの部位だけの動きで回旋運動はおこります。

関節の動き

・股関節の外転:大腿骨が身体の真ん中(正中線)から外側にまっすぐに開いていく(離れていく)
・股関節の内転:大腿骨が外転位から正中線へ向かう動き(足を閉じているような動き)
・股関節の外旋:大腿骨を外側へねじるような動き(がに股になるような)
・股関節の内旋:大腿骨を内側へねじるような動き(内股にするような)
・骨盤の前傾:腸骨稜が矢状面上で前方へ傾く動き(お尻を後方に突き出していくような動き)
・骨盤の後傾:腸骨稜が矢状面上で後方へ傾く動き(おへそのあたりからお尻を丸めようとする動き)
・骨盤の左側方傾斜:前額面上で左の骨盤が下方に、または右の骨盤が上方に傾く動き(左足に体重をかけることで骨盤が傾いているような)
・骨盤の右側方傾斜:前額面上で右の骨盤が下方に、または左の骨盤が上方に傾く動き(右足に体重をかけることで骨盤が傾いているような)
・骨盤の左水平回旋:水平面上で右の骨盤が前方に、または左の骨盤が後方へ回る動き(両足を地面に着いて立った状態で上半身を左へ捻ると骨盤が左側へ捻られていくような動き)
・骨盤の右水平回旋:水平面上で左の骨盤が前方に、または右の骨盤が後方へ回る動き(両足を地面に着いて立った状態で上半身を右へ捻ると骨盤が右側へ捻られていくような動き)

 

最後に

股関節について細かく書いてましたが、長くなりすぎたのでこのあたりで一度しめます。つづきは同じタイトルであげるので良ければ見て下さい。

 

冨田宗馬
\この記事の執筆者/愛知県豊橋市のパーソナルトレーニングジム
CHARISFIT(カリスフィット)

パーソナルトレーナー 冨田 宗馬

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