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【完全網羅!】股関節周囲の筋肉の仕組みについてのまとめ

筋肉

 

股関節には7つの二関節筋があり、股関節と膝関節うごきに関与しています。股関節膝関節の動きに実際に関与する筋肉の働きは、重力の方向や姿勢によって大きく左右されます

 

たとえば、立位で股関節の屈筋を収縮させた場合、体幹と骨盤は前方に傾きますが背臥位で同じ筋肉を収縮させると、骨盤は動かず大腿部が前方に動き、股関節の屈曲が起こります。

 

もう一つの例として、股関節の屈筋は脚を体幹部にひきつけるときに働きます。

しかし、伸筋は骨盤と体幹が前傾するときはエキセントリックに(重力に逆らって)働くのに対して、骨盤が後傾するときはコンセントリックに働きます。

そして、その結果として身体を立位(保つ事)が出来るのです。

 

膝を曲げてしゃがみ込む動作では股関節と膝関節は屈曲していますが、実はこの時に、主に働いているのは股関節と膝関節の伸筋群で、重力に逆らってエキセントリックに収縮しています。

 

 

各筋肉の動き(股関節周辺)

 

・腸腰筋
腸腰筋は1つの筋肉とされていますが、腸骨筋大腰筋小腰筋の3つの筋肉からなっています。解剖学の本によってはそれぞれ別の筋肉として扱っているものもあるそうです。

腸腰筋は背臥位(仰向け)で脚を上げるときなどに、とても力強く働く筋肉で、この筋肉は筋肉の始まりが腰部にあるので、腰部を前方へ引き出し、背臥位(仰向け)で脚を上げる場合も腰部を引っ張ります。このような理由で、背臥位での脚の挙上では腰部に痛みが出やすくこのタイプの運動(膝を大きく上げるような動き)はお勧めできません。それに対して、腹筋は骨盤を後傾させて腰部を平らにするので腸腰筋が緩むので腰部にかかるストレスを和らげることが出来ます

 

また、背臥位での脚の挙上は股関節の屈曲なので、体幹の動きではありません。

脚を挙上させるような運動を激しく・長く続けていくと、腰痛の原因になるかもしれないので気を付けたいところです。

膝を伸ばしたまま行うシットアップなんかは腸腰筋がコンセントリック・エキセントリックともに強く収縮します。

腸腰筋の強化には背臥位のような姿勢ではなく、平行棒などに捕まった姿勢で大腿部を引き上げるような種目が腰部への負担も少なく効果的だと思います

腸腰筋のストレッチには膝が身体の前面よりも後方になるように股関節の伸展を行ってみて下さい。ストレッチをしている側の膝関節を完全屈曲させないことで、腸腰筋のみストレッチを行なう事が出来ます。

そして、余裕があれば股関節伸展位で内旋を加えてみるとより効果的にストレッチ出来ると思うので行ってみましょう。

 

 

・縫工筋(骨盤~ひざ内側に付着)
縫工筋の収縮によって、骨盤の上部が下方へ引っ張られ、骨盤が前傾します。

ですが、この時に骨盤が前傾してしまうのを、腹筋が引き上げて後傾することで、腰背部を平らに保つ事が出来ます

縫工筋は2関節筋で股関節と膝関節の屈曲に関与します。

 

しかし、2つの動きが同時に行われる場合は縫工筋の働きが弱くなります。椅子に座って膝を組もうとしたときに自然と身体を少し後ろに傾けますが、これは縫工筋のこの筋肉の起始を引き上げて楽に膝を組むようにしているためです。

ストレッチを行う場合には股関節の伸展・内転を十分に行い内旋も行えると良いですね。

 

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股関節と骨盤に関与する筋(肉位置による分類)

 

筋肉の位置によってその働きが推定でき、17かそれ以上の筋肉がこの部分にはあります。(6つの外旋筋は1つの筋肉として扱います)

そしてそのほとんどは、かなり強く、強靭です。

 

・前方
動き:主に股関節の屈曲
筋肉:腸腰筋(ちょうようきん)
恥骨筋(ちこつきん)
大腿直筋(だいたいちょっきん)
縫工筋(ほうこうきん)

 

・外側
動き:主に股関節の外転
筋肉:中殿筋(ちゅうでんきん)
小殿筋(しょうでんきん)
外旋筋群(がいせんきんぐん)
(深層外旋六筋:しんそうがいせんろっきん)
大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)

 

・後方
動き:主に股関節の伸展
筋肉:大殿筋(だいでんきん)
大腿二頭筋(だいたいにとうきん)
半腱様筋(はんけんようきん)
半膜様筋(はんまくようきん)
外旋筋群(がいせんきんぐん)
深層外旋六筋(しんそうがいせんろっきん)

 

・内側
動き:主に股関節の内転
筋肉:短内転筋(たんないてんきん)
長内転筋(ちょうないてんき)
大内転筋(だいないてんきん)
薄筋

 

 

股関節の動きに関与する骨盤周辺の筋肉は、腸骨部と殿部の2つのパートに分けられます。
腸骨部には股関節の屈筋である腸腰筋があります。腸腰筋は実際は腸骨筋、大腰筋、そして小腰筋の3つの筋肉からなります。殿部の10の筋肉は主に、股関節の伸展と回旋で機能します。

この殿部に位置する筋肉は大殿筋、中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋、そして深層外旋六筋(梨状筋、外閉鎖筋、内閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋)です。大腿部は筋間中隔によって3つの部分に分けることができ、前方は大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋、そして縫工筋が含まれます。ハムストリング(太ももの後ろ側)には大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の3つの筋肉は後方部に位置します。内側部には主に股関節の内転をさせる短内転筋、長内転筋、大内転筋、恥骨筋、および薄筋が含まれています。

 

 

最後に

長くなってしまったので続きはまた同じタイトル「股関節について3」というようなタイトルで投稿させてもらいます。

 

冨田宗馬
\この記事の執筆者/愛知県豊橋市のパーソナルトレーニングジム
CHARISFIT(カリスフィット)

パーソナルトレーナー 冨田 宗馬

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