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肩や二の腕の痛みの原因は?上腕二頭筋長頭腱炎の症状・対処法を解説!

おはようございます!! カリスフィットパーソナルトレーナーの仲井です!!

 

暑い日が続きますが、お元気でお過ごしでしょうか? 熱中症の予防は大事ですが、エアコンの効いた室内に長くいると、体もなまりがちになります。定期的に運動を行うことで、体をほぐし、運動不足にならないように心がけましょう!

 

さて、今回のコラムでは、肩や二の腕の痛みの原因となる、「上腕二頭筋長頭腱炎」という症状について解説します。

 

肩の関節は可動域が広く、肩が痛い、ひじを曲げると痛みが起こる、といった症状は、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を下げる原因となり、日常生活にも支障をきたす場合が多いといえます。そんな肩や腕の痛みを抱えるあなたのお悩みを解決します!

1.上腕二頭筋長頭腱炎とは

上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)とは、こぶしを握ってひじを曲げたときに盛りあがる筋肉で、いわゆる「力こぶ」にあたる部分です。

 

「ポパイ」というアニメで、主人公がほうれん草を食べると、急に力こぶが大きくなり、たくましい体つきに変わる、という場面がありますが、男性にとって力こぶを大きく、強く、立体的に見せることは、男性らしい体つきをアピールする上でも、憧れの筋肉といえます。

 

この上腕二頭筋は、肩の骨とひじの関節をつないでいて、肩から枝分かれした二つの筋肉によって構成されています。力こぶができる外側(上側)の筋肉を「長頭」、力こぶの内側(下側)の筋肉を「短頭」と呼びます。【図1参照】

 

【図1】 上腕二頭筋の構造

上腕二頭筋長頭は、腱(骨と筋肉を結ぶ筋繊維の束)という組織によって、肩の関節とつながっています。この腱の部分を、「上腕二頭筋長頭腱」と呼びます。

 

上腕二頭筋長頭腱は、結節間溝(けっせつかんこう)という肩関節の溝を通り、肩の骨(肩甲骨)と上腕二頭筋(力こぶの筋肉)を結びつける役割をしています。

 

上腕二頭筋長頭腱が、何らかの原因により、結節間溝の溝の中で摩擦が生じ、炎症が起こり、その痛みによって肩を動かしにくくなるのが、「上腕二頭筋長頭腱炎」という症状です。 【図2参照】

 

ちなみに、「腱」というのは、足のふくらはぎの筋肉とかかとの骨を結びつける、「アキレス腱」をイメージすると分かりやすいと思います。

 

【図2】 上腕二頭筋長頭腱炎が起こる部分

1-1.上腕二頭筋長頭腱炎のセルフチェック

 肩や腕の痛みが上腕二頭筋長頭腱炎によるものかどうか、まずはセルフチェックしてみましょう。次のような動作をしたときに、腕や肩に痛みが起こる場合は、上腕二頭筋長頭腱炎の可能性があります。

 

  • 腕を上げたり、まわしたりすると上腕(二の腕)や肩に痛みが起こる
  • カバンやバッグなどを持ち、ひじを曲げると腕が痛む。
  • 腕を後ろにまわしたり、腕を反対の肩にまわそうとすると痛む。
  • ダンベルカールなど、上腕二頭筋を鍛えるトレーニングをすると腕が痛む

 

こうした症状に心あたりがある場合は、上腕二頭筋長頭腱炎の疑いがありますので、早めに整形外科やパーソナルトレーナーに相談してください。

 2.上腕二頭筋長頭腱炎の原因

上腕二頭筋長頭腱炎は、野球の投球やバレーボールのアタック、テニスのサーブ、バドミントンのスマッシュなど、オーバーハンドの動作が多いスポーツや、重い荷物を上げ下げすることが多い職業、上腕の筋肉を熱心にトレーニングする方などに多くみられます。

 

また、上腕二頭筋のトレーニングを自己流で行っている方は、間違ったトレーニングのしかたによって症状が起きていることも考えられます。その場合、正しいトレーニング法に改善する必要がありますので、一度、パーソナルトレーナーにご相談されることをおすすめします。

 

そのほかにも、スポーツやトレーニングとは関係なく、加齢による腱の変性により、痛みが生じている場合もあります。加齢による肩周辺の痛みは、いわゆる「四十肩」「五十肩」(凍結肩)と呼ばれる「肩関節周囲炎」が原因で、腕を上げたり回したり、荷物を持ち上げようとした時に痛みが起こります。

 

もし、痛みがあったとしても、「しばらくすれば、自然に治るだろう」、「歳だからしょうがない」などと考え、放っておいたり、無理にスポーツやトレーニングを続けたりしていると、痛みが強くなったり、慢性化したりして、日常生活に支障をきたす恐れも出てきます。

 

場合によっては、腱の断裂(上腕二頭筋長頭腱断裂)を引き起こす場合もありますので、痛みを我慢したり、無理に運動したりするのは禁物です。

3.上腕二頭筋長頭腱炎の対処法

二の腕や肩周辺に痛みがある場合は、まず原因となるスポーツやトレーニングなどを中止し、安静にして、痛みが起こる動作を控えることが大事です。

 

患部に熱感があり、炎症が起こっているような場合は、市販の湿布薬を利用したり、氷嚢などで患部を冷やすと痛みが和らぎます。

 

12週間程度休んでも改善しない場合や、改善したとしても、再び痛みを繰り返す場合など、腱が損傷していることも考えられますので、整形外科やパーソナルトレーナーに相談して、専門的な治療を施すことが必要となります。

 

また、相談の際には、普段行っているスポーツやトレーニング、仕事などで、どのような腕の使い方をしているかや、過去にケガや手術などの経験の有無などを伝えると診断や相談の際に役立ちます。

4.日常で腕を使う場合の注意

日常生活で腕を使う場合には、次のような点に注意してください。

  • 二の腕に負担がかかる動作や、同じ動作の繰り返しを避ける。
  • 自分の限界を超えるような、トレーニングやスポーツの練習をしない。
  • 腕の使いすぎに注意し、定期的に休憩をとる。
  • 痛みを感じたら運動やトレーニングなどを中断し、患部を氷で冷やしたり、アイシングを行ったりする。

こうした習慣を心がけることで、症状の予防や改善、悪化を防ぐことにつながります。

 

4-1.ストレッチで症状の予防や改善を!

  1. 腕を肩のつけ根から、大きな円を描くように内側に回します。
  2. 手のひらを内側に向け、そのまま腕を後ろにまっすぐ伸ばし、手のひらを壁につけます。上腕二頭筋をゆっくり伸ばすイメージで行いましょう。【下の画像参照】
  3. 余裕があれば、壁に手をつけたまま、ゆっくりとひざを曲げ、腰を落とします。
  4. 左右の腕をそれぞれ10秒ほど、腕の内側の筋肉を意識しながら行いましょう。筋肉が少し痛みを感じるけれども気持ちがいい、「痛、気持ちいい」と感じる程度で負荷をかけます。呼吸を止めず、ゆっくりと息をしながら行いましょう。

ただし、痛みが強くなったり、間違った方法で行ったりすると、症状を悪化させる場合がありますので、パーソナルトレーナーや理学療法士などの専門家から指導を受け、安全かつ効果的に行うことをおすすめします!

5.症状が改善しない場合は? 一人で悩まず、まずは相談を

1~2カ月ほどしても症状が改善しない場合は、ステロイド(炎症を抑える薬)を入れた局所麻酔の注射によって痛みを和らげる治療や、リハビリ、上腕二頭筋長頭腱を結節間溝の中で固定する手術などが必要となる場合もあります。

 

症状が悪化すればするほど、注射や手術など、体に負担がかかる治療を行わなければならなくなるため、痛みを感じたら、できるだけ早く、整形外科やパーソナルトレーナーなどに相談することが大切です。

まとめ

いかがでしょうか?
カリスフィットでは、こうした症状でお困りの方が数多くご来店され、改善されています!上腕二頭筋長頭腱炎は、痛みが強く、慢性化しやすいため、回復が難しいといわれています。

 

もし、あなたが今、肩や腕の痛みでお悩みなら、一人で悩まず、ぜひ一度、当ジム「カリスフィット」までお気軽にご相談ください。

 

また、過去の記事にも上腕二頭筋長頭腱炎についても触れていますので、よろしければ合わせてご覧ください!!

その肩の痛み、「上腕二頭筋」が原因かも?

今日はここまでにします!!
それでは、本日も健康的で素晴らしい1日を!!

仲井正英
\この記事の執筆者/愛知県豊橋市のパーソナルトレーニングジム
CHARISFIT(カリスフィット)

パーソナルトレーナー 仲井正英

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